千年医師物語 ペルシアの彼方へ

日劇場にて鑑賞。11世紀のイングランドで、母を“脇腹の病気”で失った孤児の少年が旅回りの理髪師(当時は治療士を兼ねていた。ちなみに演じるはステラン・スカルスガルト)の助手をしながら医療への情熱を増し、ついには伝説の医師イブン・シーナのいるペルシアを目指して長い旅に出る…。
例によって前知識なしに見たので出てくる人出てくる人みんな英語をしゃべるのが当初かなり違和感あったんですが、「これはロマンとファンタジーの冒険譚なんだ」と分かったらあまり気にならなくなり、とくに個人的には一時期アロマの勉強をごりごりやっていたときに(結果、アロマセラピストの資格持ってます。持ってるだけですが)イブン・シーナという名前とその業績はまず絶対試験に出る系(アロマの歴史においても重要人物の1人ゆえ)だったので、本作でベン・キングズレー演じるイブン・シーナが登場しただけで「おお!あの有名な!」と勝手に感動。それもあって自分にとってはこの映画は主人公以上にイブン・シーナの映画でありました。もちろん映画なので史実を含みつつ基本フィクション。映画自体がもともと同名のベストセラー長編小説の第一部を原作としたものだそうなので、遅ればせながら原作を全編読みたくなりました。子どものころその小説を読んで医師を志した人は少なからずいるのではないかと想像できる、夢とヒューマニズムあふれる、中華ふうにいえば励志電影。もしかすると続編も作られるのでありましょうか。
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