ジプシーのとき

試写にて鑑賞。エミール・クストリッツァ監督特集上映「ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!」(1月23日〜2月12日にYEBISU GARDEN CINEMAにて。公式サイトはこちら)で上映される1本で、クストリッツァ監督の1989年作品。ユーゴの小さい村で魔術的ヒーリング能力を持つ祖母と足の悪い妹、ギャンブル中毒の叔父と暮らす貧しいジプシーの少年をめぐる罪と罰とカルマの物語。演劇的な喧騒と映画的なストーリーラインの独特な混合の、なんだか羊肉を食べながら白酒をあおるような(といってもそういう食べ方をしたことはなくてあくまでイメージなんですけど)濃厚で土着的で時に祝祭的で時に悲哀そして可笑しみがあいまって深く沁みわたり、映画を見ながらちょっといい感じに酔っぱらった気分。夢に出てきそうです。