悪の華

特集上映「サスペンスの巨匠 クロード・シャブロル」にて鑑賞。クロード・シャブロル監督の映画は、「石の微笑」が衝撃的名作だったのでそれから意識的にチェックするようになりました(遅)。サスペンスの巨匠というのも今回ようやく認識した次第ですが(遅)。本作も登場人物がみな知的であかぬけた感じと同時に秘密めいたキャラぞろいで、いつ壊れるかとハラハラするような均衡の上で話が優雅に、時にちょっと滑稽さをともないつつころがっていき、ある時ついにそれが壊れてしまうスリルを楽しみました。「石の微笑」や「引き裂かれた女」にも出ていたブノワ・マジメルが相変わらず美しくそして本作でもヤバい感たっぷり。そしてまた「石の微笑」では超ヤバいヒロインをローラ・スメットが演じてましたが本作では彼女の母であるナタリー・バイが主演の1人でこれまた美しく、そこはかとヤバかった。と、ヤバいしかボキャブラリーがなくてすいません。こういう洒脱なフランス映画を見るたび、フランス語が分かったらなーと思うのであります(ムリ)。