「虹の兵士たち」「夢追いかけて」

昨日終わったばかりでもうそこそこ時間が経過した気がする今日このごろですが、実際には一昨日TIFFにて観賞。前者はインドネシアのリリ・リザ監督による記録的ヒット作で、1970年代、ムスリムの貧困家庭の子ばかりが通う廃校寸前の小学校を舞台に誠実な先生と純粋な生徒たちの交流を描く、実話ベースのベストセラー小説にもとづく感動的なストーリー。後者はその続編で、成長した主人公が挫折を経て長年の夢にあらためて向かっていくこれまた感動的なストーリー。いずれも中華風にいえば“励志電影”であり、たとえば現在のニッポンとかではもはや誰も正面きって作る勇気(というより勝機とか商機とか)がないかもしれないタイプの王道系でだからこそというべきか深い信頼関係で結ばれた師弟関係や親子関係、友人関係の描写のすがすがしさに心あらわれる思い、そして過激な原理主義ではない穏健なイスラム教の教えの健全さが印象的でした。