こと原題「明日戰記」。Netflixにて。香港映画史上ナンバーワンヒットとなった、古天樂製作・主演のSFアクション。興収が「少林サッカー」を抜き「カンフーハッスル」を抜き「アニタ」を抜き、という快挙にびっくりして先の東京国際映画祭での上映を期待しましたが残念ながらそれはなく劇場公開もなしで配信とあいなった、できれば大画面で見たかった映画。オリジナル（？）の99分がネトフリ版では101分、ということはわずかながらシーンが増えているということか、いずれにしても近年は150分くらいのエンタメ大作を見慣れているのでずいぶん短く感じ、そのいさぎよさに90分が標準だった80〜90年代の香港映画のスピード感をなつかしく思い出したりも。ストーリーはごくシンプル（すぎるくらい）で、キャストも古仔＆劉青雲をメインに姜皓文、劉嘉玲、張家輝ら少数精鋭系（TV出身の映画スターが中心ということに勝手に感動）。それはおそらく何よりもこの映画の主役はVFXだからであろうと拝察する次第で、実際、堂々たる視覚効果におおっとなりました。それだけにやはり大画面で見るチャンスがほしかったけど、世界レベルのSF映画を香港で作る！という古仔の10年ごしの奮闘が記録的ヒットというかたちで実を結んでほんとによかった。
