さらば復讐の狼たちよ

こと原題「譲子弾飛」。昨日、劇場にて観賞。
前にPCで中国語字幕で見たときとは当然ながらスケール感が歴然とちがう上に、ん?今のはどういうこと?みたいな微妙な取り残され感があったいくつかの部分がクリアになって、遅ればせながら^^;この映画が自分なりに消化できた(気がする)。にしても、原題のごとく作品自体が1つの弾丸みたいな、“弾をこめた。撃った。さあ、どこへなりとも飛んで行け”的な野放図さはかなりのもの。湯水のように使われてるあんなスターやこんなスターの顔ぶれとか、劉●●のそっくりさんの妙味だとか、どんびきするような張黙の●●シーンだとか、騙子(うそつき)演じたら右に出るモノはない葛優のおかしみとか、民国期って映画の舞台として面白いわーとか、思いがけないほどアイロニカルな後味とか、とかとか、いろいろ、明らかに狙っているよなコレと思う一方で、いやことさら狙ってなかったけど結果的に狙ったみたいになったのかもと思ったりの繰り返し。それがまた楽しいし映画的完成度も相当に高く、本国ではいかようにも深読みが可だと思うけれど、ニッポンではこれを無国籍テイストのナンセンスコメディとみるか緻密に練りこまれた風刺劇とみるか、楽しめるかどうかはおそらく人それぞれ、とくにこれをノワール系と思って見た人が一体どんな感想を持つのかはちょっと未知数かも…。
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