「年少日記」「成功補習班」

いずれも原題同じ。先日TIFFにて。香港映画「年少日記」は脚本家出身の卓亦謙の監督デビュー作(脚本も兼務)で、息子たちのエリート教育に余念がない両親の期待に添えず父親に折檻され母親にはやさしくしてもらえず精神的に追い詰められていく兄と、それを見てみぬふりをしていた出来のいい弟の物語。いたいけな兄の孤独に胸のふさがる思い、そして中盤のはっと息をのむ転換点、からの後半はずっと涙目でした。。と、微妙な説明ですが見た人には察してもらえるかと。。全体的にツラい作品だけれど脚本が冴えまくっていて感動。学校教師役で主演の盧鎮業もすばらしく、これはニッポン公開期待したいところです。

台湾の元アイドルスター藍正龍の監督作(出演も)「成功補習班」は、同じく教師モノながらこちらは真逆の明るさとノスタルジーに満ちた青春映画で、補習班(進学塾)の問題児3人組の恋と友情と自己実現の物語。「年少日記」を見たのちの鑑賞だったのと、藍正龍自身がモデルだそうで、こんなまっすぐな学齢期を過ごしこんなユニークな教師と出会えて友人ともなれた藍正龍は幸運だったなと思わずにはおれませんでした。(余談ですが、カップ麺をぶちまけて焼け○○、のエピソードも実話なんかしら?w)