落下の解剖学

原題「Anatomie d'une chute」。劇場にて。昨年のカンヌ映画祭パルム・ドール受賞、来たるアカデミー賞でも作品賞など5部門ノミネートの話題作。クライム・スリラーとのことでうっかりねたばれを踏んでしまわないうちに見なきゃと思いながらちょっと出遅れてしまいましたがほぼほぼ前知識なしで見られてよかった。フランスを舞台に冬の山荘で居住者の男が転落死し、人気作家である妻が殺人の疑いをかけられたところから始まる法廷劇にして人間ドラマは期待にたがわず152分の尺が全然長く感じられず見入ってしまった出色の出来。主演のザンドラ・ヒュラー(「ありがとう、トニ・エルドマン」もすばらしかった)の圧倒的名演に加えて弁護士役スワン・アルローのクールな存在感にクラクラしまくり、さらに息子役の少年とパルム・ドッグを受賞したわんこの天才的演技も特筆に値するものがありました。

公式サイトはこちら

ストリートダンサー

オンライン試写にて。ロンドンで生まれ育ったインド系青年たちとパキスタン系青年たちそれぞれのダンスグループが白熱のナンバーワン争いを繰り広げるキレッキレのストリートダンス映画。民族対立や移民問題を盛り込んだストーリーはいささかラフというか先が読めがちな印象なきにしもあらずですがとにかく全編をいろどる数々のダンスシーンが眼福で、主演のヴァルン・ダワンとシュラッダー・カプールのダンススキルの高さ、マジにトップダンサーを集めたキャストの充実度、そして個人的には「なめてたオジサンが達人でした」的役どころで美味しいところをさらいまくったプラブデーヴァーのかっこよさに一番やられた。。。監督のレモ・デソウザという人のことはちゃんと認識してなかった自分ですが、「フライング・ジャット」(16)は見ております。元々はベテランのコリオグラファーだそうで、監督作「ABCD:Any Body Can Dance」(13)がヒットしてシリーズ化され本作はその3作目にあたるとのこと、香港映画でいえばスタントマン・武術指導を経て監督に進出し成功した感じでしょうか。カンフーなら香港だけどダンスだったらインドにとどめをさす!とあらためて感服した次第です。

公式サイトはこちら

ザ・フェイス

劇場にて。ひとえにラーム・チャラン目当てで前知識なく鑑賞したらまさかの!?面白さ、思いがけない掘り出し物でした。これは何も知らずに見て正解だった、のでギャングに恋人を殺された男の物語、とさわりの部分だけ紹介するにとどめます。ねたばれにならない範囲内でもう少し加筆すると最初のうちシリアスな話にゆるいギャグをねじ込んでくるアンバランスさとかなんとなくのB級感や衣装のチープさが気になりつつも予定調和的展開を楽しんでいたのが中盤からの方向転換におおっとなってからガチでひきこまれ。アクションシーンの血糊が色水っぽいのとかどうでも良くなって、なによりラーム・チャランがダンスシーンもアクションも最初から最後までたっぷり魅せてくれて満足です。

後から公式サイトなどを見ると「プシュパ 覚醒」のアッル・アルジュンや「バーフバリ」のスッバラージュが出演していたことにびっくり、というかインド映画万年中級者(初心者か?)の悲しさで見た顔だなあと思いつつ思い出せなくて申し訳ございませんでした。それと、これはまったくどうでもいいところなんですが、あるシーンでギャングの一人をはねとばしたトラックの運転手が被害者が地面に落ちるか落ちないかくらいのタイミングで速攻でトラックから逃走した逃げ足の速さがツボに入ってしまい勝手に腹を抱えてました。

公式サイトはこちら

犯罪都市 NO WAY OUT

劇場にて。我らがマブリーの鉄拳がうなる人気シリーズ第3弾は、広域捜査隊のマ・ソクト(マ・ドンソク)が社会問題化した新種のドラッグをめぐり国内の密売組織及びニッポンの暴力団を相手に三つどもえのバトルを展開。物語はいい意味でとてもシンプルで、ユン・ゲサン、ソン・ソックに続く悪役イ・ジュニョク(今回はとてもケインコスギ似)とニッポンから参戦の青木崇高のワルな存在感と、マブリーファンが見たいマブリーが随所に仕込まれていて飽きるひまを与えない作りをたっぷり楽しませてもらいました。

公式サイトはこちら

稽古

護身クラス@I道場。しーふーいわく「相手の中心をとらえる。それは相手を自分のコントロール下におくということ。どの技もそう。1つできればほかもできる」「抜き手は肘を動かさず手首をやわらかく回して相手の腕と方向性と合わせる」「手の返しは相手をくずして戦闘能力をうばうため。まずそれをやらないと。技はその次」

再開します

前記の件、現時点で行い得るだけの対応が済んだ(全面復旧はまだ)と思うのでこちらの不定期更新(もともと数日に一度くらいですが)再開します。今回のIDトラブルは、おそらく自分が踏んではいけない通知を踏んでしまったのが発端であろうと反省しきりであります。データが抜かれたり消されたりはしていないようです(サポートセンターさん調べ)が今後万一怪しいメールなどがうらかわから届いたら捨ててくださいm(_ _)m

しばしお休み

数日前に、スマホとパソコンで共有しているIDの乗っ取りにあって登録した名前もメアドもパスワードも見知らぬものになってしまいました(恐怖!) サポートセンターに問い合わせまくって復旧の手続きをしていますが時間がかかるらしく、目処がつくまでパソコンの使用ともどもこちらをおやすみします。理屈がよくわかってないので何ならやってよくて何はできないのかよくわかってません(汗)。情報の流出は今のところなさそうですが万が一うらかわのメアドから謎のメールが届いたら捨ててください。すみませんがよろしくお願いします。