宇宙探索編集部

こと原題も同じく「宇宙探索編輯部」。オンライン試写にて。先の大阪アジアン映画祭で上映されめでたく一般公開が決まった21年の中国映画で、廃刊寸前のUFO雑誌「宇宙探索」の編集長が、辺境の村で宇宙人を見たという情報にふるいたち、腐れ縁で長年編集部に出入りするメンバーやかつての愛読者とともに遠路はるばる西方を目指す、妄執とロマンと哀愁と超常現象と詩情が交錯するロードムービー。監督の孔大山が北京電影学院大学院の卒業制作として撮った初の長編作品だそうで、「流転の地球」の製作者王紅衛と監督の郭帆が着目しバックアップしただけあって(両者はカメオ出演も)国内外の映画祭および興行的にも成功したというサクセスストーリーが十分納得のクオリティに刮目。可笑しくてやがて哀しき、からのラストの不意打ちのような感動まで予測不能の珍道中に時々頭からクエスチョンマークが飛び出しながらもどんどん引き込まれてたんのうしました。

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