ゆめパのじかん

昨日試写にて。神奈川県川崎市の工場跡地に03 年に開設された公設民営の子ども夢パーク、通称ゆめパ。1万㎡の敷地内には自由に遊べる広場あり屋根付きのスポーツエリアやフリースペース等いろいろあり、スタッフら大人たちの見守りのもとで基本的に禁止事項はなく自由に過ごせる子どもたちの「居場所」として親しまれている。そんなゆめパを約3年にわたり見つめ続けてきた、「さとにきたらええやん」(16)の重江良樹監督による新作ドキュメンタリー。大きい子だけでなくまだ手元のおぼつかない小さい子がのこぎりで木を切ったり薪を割ったりカナヅチで釘を打ったり火を起こしたり、あるいは泥んこの水たまりでじゃれあったり、昭和ど真ん中世代としては思わず童心に戻りつつ「今の時代にこんな遊び方がオールオッケーな場所があるのか」と目からうろこが落ちまくるとともに、子どもたちを信頼し対等に向き合い受け止めるスタッフたちの「大きさ」も印象的で、ゆめパキッズの中には不登校の子たちも少なからずいるようですが好きなことを好きなだけやれる(もちろん何にもしなくてもいい)場所があるという安心感はきっと何にもかえがたいことであり、子どもはもちろん親にとってもここは一種のサンクチュアリなのではと思えました。そんなことさせて怪我したら誰が責任とるんだとかキーキー言いそうな第三者はどのみち足を踏み入れることはない気がするけれどそういう人たちにもぜひ見てほしい映画。

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