名付けようのない踊り

オンライン試写にて。ダンサー田中泯のこれまでの足跡と17年8月から19年11月まで国内外で撮影した映像に本人の語りとアニメがまじわりあいながら「場踊り」と呼ばれる独自の身体表現の本質に深く迫った、犬童一心監督による先鋭的ドキュメンタリー。るろ剣をはじめさまざまな映画で鋭い眼光とシブい存在感を放ってきた田中泯がもともと著名なダンサーであることはもちろん知ってましたが、山田洋次監督に請われて「たそがれ清兵衛」(02年)に出演したのが初の俳優仕事(当時57歳)というのは今回初めて知り、山田監督の眼力にただただ脱帽。「言葉よりも踊りのほうが(生まれるのが)早かったと思う」「踊りは所有できない。(中略)見ている人もダンサーなのだ」といった数々の至言も随所で脳天にしみわたりました。「始まりも終わりもない」(13年)を見たときには理解不足(感性の不足かも?)で消化しきれなかったんですが今見たらはるかにスッと入ってきそうです。。

来年2月に公開予定で、その前にTIFFでも上映予定。公式サイトはまだ?のようで、あとで見つけたら貼ります。