キャッシュトラック

劇場にて。現金輸送を請け負う警備会社に実技試験ギリギリの合格点で採用が決まった寡黙な男。上司にH(エイチ)と通称を与えられた男は地味に仕事をこなしていくが、車が強盗に襲われた局面で犯人グループを全員射殺する戦闘力を発揮し、以来周囲から英雄扱いされたり逆にあやしまれたりする。実はHがその警備会社に入社したのは、ある復讐のためだった。。という物語をジェイソン・ステイサム主演でガイ・リッチーが撮ったら面白くならないわけがないでしょう、ということで大船にのった気分で楽しみました。なかなかに殺伐として死屍累々(そしてなにげに無駄死にが多い)なのは好みがわかれるところかもですが、個人的にはステイサム映画なので許容の範囲内。なおかつステイサム一人が目立つわけではなく群像劇的な面白さはガイ・リッチー節なのかあるいは非オレ様系ステイサムの良き持ち味という印象。ちなみにリッチー監督の「ジェントルメン」でえらいことになったエディ・マーサンがもう少しまっとうな感じで登場するのにはちょっとニヤリでした。オリジナル作品である04年のフレンチ・ノワールブルー・レクイエム」は未見で、チャンスがあれば見てみたいです。

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