劇場にて。タイトルのコレクティブとは15年に火災で27名の死者を出したルーマニアの首都ブカレストにあるライブハウスの名前で、その事件も痛ましいのですがもっとおそろしいことには焼死をまぬがれた負傷者たちが病院で次々に感染症にかかり最終的な死者が64名に。病院の医療体制に不審感を持ったスポーツ紙の編集チームと内部告発者の連携により病院で使っている消毒液が10倍に希釈したシロモノだったことが暴露され社会問題となるも、それは国家システムの腐敗と汚職の一端に過ぎなかった。。この事件をきっかけに、退任した保健省大臣の後任者となった若手大臣とマスコミがそれぞれの立場から腐敗撲滅のため奮闘。と同時に既得権者たちの強い抵抗とネガキャン、時にヤクザまがいの恫喝も強まり、見ていて途中からこれはニッポンの話か？というような既視感もあいまって暗澹たる気分に。それでもここまで迫真のドキュメンタリーが作られ、世界に発信されたことの意味は大きいと前向きにとらえるべきなのだろうし、ガチなタイミングでのGo Vote映画でもあり、権力の監視者としてガンガン鋭い質問をぶつけていくマスコミの姿勢は正直うらやましいほどでした。必見。
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