アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト

こと原題「江湖児女」。FILMEXにて観賞。タイトルから任侠映画的な作品を期待していたくらいであとは何の先入観も前知識もなく観ましたが、うん、これは確かに任侠映画と言ってもいい、というか一般的なイメージにおける任侠映画とは若干ちがうけれど物語の軸にあるのは任であり侠でありそれを体現しているのが趙濤演じる主人公。時系列で3パートに分かれているのとヒロインの波乱の人生が描かれているところが前作「山河ノスタルジア」の別バージョンのような印象もあり。来年ニッポン公開が決まっているようなので詳しくは書かずにおきますが、とにかく趙濤が素晴らしい。それをきわだたせる廖凡のヤバさも絶品。客演の面々がまた張譯、董子健、徐峥、馮小剛ら贅沢な顔ぶれ。そしていつもながら賈樟柯セレクションの劇中歌(冒頭から葉蒨文!)や林強の映画音楽が好きすぎる自分でした。