サーミの血

昨日試写にて鑑賞。「サーミ・ブラッド」のタイトルで上映された去年のTIFFで審査委員特別賞と最優秀女優賞を受賞した作品ですが、自分は見逃していたので初見。1930年のスウェーデン、北部のラップランドに暮らすサーミ人としてのルーツと決別しスウェーデン人になりきろうとした少女の物語。少数民族に対する当時の同化政策と蔑視はスウェーデン黒歴史の1つであるらしく、その中でたった一人で道を切り開いていくヒロインの強情さと孤独と素朴な美しさのあやういようなバランス感がどこか痛ましく、でも見終わったのちの余韻は深く静かなものがありました。
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