夜空はいつでも最高密度の青色だ

先日試写にて鑑賞。言葉や風景や空気に敏感で、心に闇をかかえているようないないような、人とかかわることを避けているようにもそれは人恋しさの裏返しのようにも見える、それぞれ都会の一隅で自活している男女の出会いの物語。気鋭の若手女性詩人による同名の詩集にインスパイアされてできあがった映画というのを知らずに観て、最初のうちは「自分探し系?」「不思議ちゃん系?」と微妙にもぞもぞしたんですが幸いにして自分が苦手意識を持っているタイプの展開や作りではなくてささやかなあたたかみと生きていくことのしんどさとぎくしゃくした笑いの向こうに開放感がひろがるような佳品でした。池松くん(と勝手にくん付け)が文句なしにうまい(時にうますぎる)のは分かってましたが、初めて見る石橋清河ちゃん(と勝手にちゃん付け)の等身大のリアルさが新鮮。
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