救殭清道夫

もうだいぶ前になっちゃいましたが先日香港の劇場にて鑑賞。両親をキョンシーに殺された(ということは後から知る)青年がキョンシーに耐性のある体質を見こまれてキョンシー駆除の特殊チームに加わり次第に一人前になっていく、アクション&ホラ―&コメディにラブストーリーの要素も加わってちょっとチャイゴー風味もありの現代版キョンシー映画。なつかしい味わいと新しい趣向がいい感じにB級映画っぽくまとまって予想以上に(失礼!)面白かった。近年引く手あまたのベビージョン蔡瀚億と共にダブル主演の錢小豪が相変わらずかっこよく、キャリア的に挫折の時期を経たからか顔や演技に苦みとシブ味が出てなにげにしみじみと歳月を感じさせてくれます。本人は麥浚龍の「殭屍」に出たあともうキョンシー映画に出ないとか言ってたらしいんですが林正英も許冠英も亡き今となっては貴重な「霊幻道士」組OBとして今後も機会があったら出てほしいです。呉耀漢、羅莽、袁祥仁といったキョンシー映画らしさ倍増の適材適所な顔ぶれもツボ。美少女キョンシー役の子が見たことのない顔だと思ったら林明禎という台湾で活躍するマレーシア籍のコでした。可愛かった。演芸学院出身の新人監督、趙善恆&甄栢榮は80年代のキョンシー映画ファンで影響を受けた世代。これからが楽しみな成長株かも。
ちなみに今回香港で観た香港映画はこれを含めて全部で6本なんですが、うち3本に邵音音大姐が登場。蔡瀚億、錢小豪、曾志偉がそれぞれ2本に出てました。