唐人街探偵 東京MISSION

こと原題「唐人街探案3」。先日劇場にて。陳思誠監督、王宝強&劉昊然主演の超人気シリーズ第3弾。バンコクが舞台の第1作、NYが舞台の第2作に続く今回は邦題どおり東京を舞台に、冒頭の羽田空港での大乱闘を皮切りにド肝を抜かれるスピード感と人海戦術と大規模ロケセットと豪華スターの顔ぶれと本物以上に本物みたいななんちゃって東京の作り込みのエネルギーに圧倒されまくりの満漢全席的エンタメ大作。これはなまはんかな中日合作でなくコテコテの大陸映画だからできたことで、合作だったら到底こんな突き抜けたストーリーも配役も演出も仕上がりも無理だったはず。たとえば三浦友和の全身刺青入浴シーンとか長澤まさみの水攻め(?)シーンとか(あ、どちらも全然えろいシチュエーションではなく文字通りの意味です)渋谷スクランブル交差点でのカオスなシーンとかトニー・ジャーちびまる子ちゃんとか、なんか作り手の妄想を全部ちゃんと大枚はたいて実写でやってやったぜいえーいみたいな、、陳思誠監督まじでGJです。かれこれ十年以上前、「春風沈酔的夜晩(邦題:スプリング・フィーバー)」のプロモーションで陳昊と来日したときに幸運にも2人そろってのインタビューをする機会があったのですが、当然ながら今よりもっと初々しくちょっとやんちゃでカワイイ感じの彼が監督としてこれほどのヒットメーカーになるとは想像もつかなかった。呉京もそうだったけど、、たいしたもんです(遠い目)。で、確か前作も監督がちょろっと出ていたような気がしますが(今ひとつ記憶があいまい)今回もカメオで登場し、鈴木保奈美演じる川島芳子(笑)を車に乗せるシーンのドライバーがそれ(多分)。余談ながら前作まで出ていた奥さんの佟麗婭はその後別れてしまったので本作はさすがに出てなくてちょっと残念ではありました。カメオの劉徳華は一発で判別、次回作への布石ですかな?と勝手に超期待しておきます。一方で邱澤とか張釣寧も顔を出していたらしいのですがまるで気づかず(回想シーンだったのかも)。

ちなみに自分が見たのは字幕版で、中国語、日本語、英語ちゃんぽんでがんがん会話が進むところを吹き替え版はどう処理してるんでしょうか。これは字幕版で見ないといかんやつではないでしょうか、という気がいたします。

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