普通の家族

FILMeXにて鑑賞。マニラの路上で主に窃盗をしながらその日暮らしをするティーンエイジャーの夫婦に子供が生まれるが、16歳の母ジェーンに親切そうなふりをして近付いたゲイが生後1か月の息子を連れ去ってしまう…。
自分は前の2作を未見なのですがフィリピンの若手監督エドゥアルド・ロイ・Jrの長編第3作目だそうで、冒頭の幼女が事故に遭う様子をとらえた監視カメラのシーンに始まって社会の底辺に生きる人々の闇とパワーと描写のリアルさに終始圧倒され続け、TIFFで遅ればせながら認識したフィリピン映画の底力にあらためて刮目した驚きの1本。終映後のQ&Aによれば撮影はトータル10日間、オーディションで選ばれた主演の2人は2日間のワークショップを経て撮影にのぞんだそうでこれまた驚きでした。