無色 / 行者 / 無無眠 / 秋日

昨日、FILMeX蔡明亮特集にて鑑賞。「無色」「行者」「無無眠」は真っ赤な袈裟をまとった李康生が大都会の中をひたすらゆっくり移動し、見るほうもいつしかそのゆっくりさに同調もしくは麻痺していくような不思議な魅力に満ちたシリーズ。渋谷でも撮っていた(「無無眠」)とは知らなかった。どんだけまばたきしないでいられるんだとか、風呂やサウナでゆだりすぎじゃないか的な小康の献身(苦行?)ぶりは相変わらずで、とても好きなシリーズなんですがなにはともあれ身体を酷使しすぎないようにと老婆心ながら願っております。「秋色」は当初の予定にはなく追加になった新作だそうで、これまたなんともユニークでクセになる面白さ。「分かろうが分かるまいが好きだろうが好きでなかろうが蔡明亮はこれでいいのだ」という地点にとっくに到達してしまっている蔡明亮。今後も好きにやっていくことでしょう。楽しみに待ってます。