草原の実験

劇場にて鑑賞。昨年の東京国際映画祭最優秀芸術貢献賞受賞作で、映画祭で見逃していたので公開されてよかった。風わたる草原や地平線にかかる太陽や粗末な一軒家で父親と暮らす美少女や、そのほとんど神話のような原初的なたたずまいに目をこらし耳をすませ全身で感じとるような寡黙にして雄弁な作品。原題の「Ispytanie」はテストという意味らしく、実験にせよテストにせよそれが何のことかは映画の中盤で分かり、あっそうかと分かってから物語ががぜん動き始めるのでこれから見る方はなるべく内容にかかわる前知識を仕入れずにおくことをおすすめします。
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