トイレのピエタ

劇場にて鑑賞。死ぬほど死ぬのがこわい男と死ぬほど死にたい女のコが出会うべくして出会う、劇中のとある台詞を借りれば「浄化と昇天」の映画。脚本も演出も役者たちもすばらしい、熱く静かに刺さる映画でした。
で、例によって前知識ほぼゼロで見たもので、エンドクレジットで手塚治虫原案というのを見てびっくり。こういうマンガを書いていたっけ??と思ったら、そうではなくて、手塚治虫が亡くなるまで書いていた日記の最後のページに残されていた「トイレのピエタ」のアイデア松永大司監督自身が脚本に仕上げたものだそう。なぜトイレのピエタなのか、それは何も知らずに(できれば予告編もスルーしちゃって)見ることをおすすめします。ぐっときます。
また、松永監督は劇場用映画はこれがデビュー作ですが、あとからプロフィールを見たら以前見たドキュメンタリー映画「ピュ〜ぴる」の監督さんと知ってこれもびっくり。そうだったのかぁと自分の中ですっとつながるものがありました。
びっくりついでにもう1つ。映画後半に、え?なんで?と思うような役どころで佐藤健クンが出てました。さりげなさすぎて誰か似た人かと思ったくらい。友情出演なのかな。クールだな…。
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