嫁ぐ死体

中国インディペンデント映画祭にて観賞。これをもって見ようと思ってたものはひととおり見ることができ、今回もクオリティの高い作品にいくつも出会えてよかった。都合によりゲストが登壇する回にほとんど行けなかったのが残念でしたが、こうした地に足のついた手作り感あふれる映画祭って気持ちがいいですね。代表の中山さんお疲れさまでした(ってこれ書いてる時点では映画祭まだ終わってないけど本日が最終日なので)。
表題作は「小蛾(シャオオー)の行方」の監督さんの新作で、「小蛾〜」が胸の奥まで底冷えがするような哀しい物語だったのでそのつもりで(?)覚悟していたら、今回はやはりとても哀しい物語なんだけど底冷えはしなくてむしろわずかながらも血の通った感というかしみじみした余韻がありました。劇中、あの世でも1人きりのままでないように未婚で死んだ者同士を結婚させる(日本語字幕では冥婚。中国語字幕では隠婚…だったかなちょっとうろおぼえ)という独特の風習が描かれ、中国でもまだ地方によってはキョンシー文化(?)的な信仰だったりとかとむらいの作法が地道に伝わっているんだなと興味深いものがありました。