「ホメられないかも」「未熟な犯罪者」

前者は一昨日TIFFにて観賞。「牛乳先生」「冬に生まれて」に続く楊瑾監督の長編第3作。前2作とも(とくに「牛乳先生」)秀作でしたが全体として切なさや閉塞感が後をひいたのに比べると、小学校の優等生と劣等生コンビが田舎で過ごす数日間の物語である今作はノスタルジーや切なさもありつつもっとコミカルでしたたかで開放感があり、監督さん何か心境の変化があったのかしらと思うくらい明るくキュートな少年映画でした。中華圏から唯一ゲスト来日し(てくれ)た監督のQ&Aも終始歓迎モードのうちに終了し映画同様なごやかな気分に。


後者は本日観賞。なんかイタい映画っぽいなと微妙に覚悟していたら、確かにかなりシリアスな話でイタタタな登場人物にめげそうになりかけたりもしたんですが思いがけずエンディングでは霧が晴れたように一抹の希望が感じられてしかもそれが唐突じゃなくて、巧い!と思った。Q&Aはカン・イグァン監督および主演男優ソ・ヨンジュ(かわゆぃ)、主演女優イ・ジョンヒョン(小顔!)が登壇。監督さんのお顔が誰か(あるいはなんかのマンガに出てくる人)にすんごい似ていてそれが誰だか思い出せなくて困った…。