こと原題「Un Beau Matin」。オンライン試写にて。タイトルは直訳すると「美しい朝」という感じでしょうか。そのニュアンスや実際の物語がなぜこの邦題になったのかちょっとぴんとこないのですがそれについてはここではおいといて、ミア・ハンセン＝ラブ監督の最新作はレア・セドゥ演じるシングルマザーの日々の介護や仕事や育児や恋愛模様の中で揺れ動く心情を川の流れのごとく描いた繊細な女性映画。病身の高齢の父の世話をする主人公とその妹、父親の元妻といった家族設定が「すべてうまくいきますように」を（偶然だと思いますが）想起させる部分もありつつテーマ的には別な物語で、いずれにしてもフランスに限らず今の時代の働く女性の「人生の中の１つの大変な時期」へのあたたかなまなざしがじんわりとしみました。
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