セールス・ガールの考現学

オンライン試写にて。「セールス・ガール」のタイトルにて22年の大阪アジアン映画祭で上映されたモンゴル映画。当時はノーチェックでしたが、いやはやこんなに面白い映画だったとは。劇場公開が決まってめでたしです。道端に落ちたバナナの皮に「さあ、誰かが踏むぞ、踏むぞ」と期待でいっぱいにさせられる秀逸なシーンで始まり、ひょんなことからアダルトショップでバイトすることになった一見サエない(ブ●づくりといったらいま的にはアウトでしょうか。微妙なので伏せ字にしておきますが、そんな彼女が後半は可愛さ全開に)大学生のヒロインがタダものでない感まんまんな美魔女セレブ系ショップオーナーと心を通わせていく物語は、オフビートな楽しさにそこはかとビターな味わいを加えた想像のななめ上をいく青春映画の秀作。韓国映画の「なまず」を時おり思い出させもするアート風味のコメディ映画というかコメディ風味のアート映画というか、モンゴル映画の一般的イメージ(草原とかゲルとか民族衣装デールとか)を180度くつがえしてくれます。おすすめ!

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