ベネデッタ

日劇場にて。17世紀のイタリアで奇跡を起こし聖女とあがめられた実在の修道女の醜聞をベースにペストの流行や宗教のカルト性や現代に通じるモチーフとテーマが散りばめられた、いろんな意味で暴力的といえば暴力的だしエロいといえばエロいのだけどそれを楽しんで(?)いるひまがないくらいカオスで刺激的でしばしば冷笑的な奇才ポール・ヴァーホーベン監督の最新作。この映画を精神科医が見たら主人公になんらかの病名をつけるのではないかと思いつつ決して特異な人物なのではなく多かれ少なかれ誰しも共通する要素を持ち合わせているからあがめたり畏れたり逆に嫌悪したりするのだろうとも感じました。シャーロット・ランプリングランベール・ウィルソンがさすがの名演。主演のヴィルジニー・エフェラは監督の「ELLE」にも出演していたそうですがイザベル・ユペールの印象が強烈すぎて思い出せず…今後は忘れない顔になりました。

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