昨日試写にて。会ったことのない父を探しに台湾から沖縄へ向かった主人公ロロ（柔柔）がボーイフレンドのアーロンと共に小さな島で旧盆の三日間に経験したスピリチュアルでファンタジックで時々ホラーな出来事を描く日本・台湾合作映画。あの世からこの世へと亡くなった人が戻ってくるお盆の死生観、先祖をまつる風習に共通点を持つ台湾と沖縄とのつながりやロロとアーロンが島で出会う人々との交流、といくつもの意味が重なるのであろうタイトルの「ボーダレス」のニュアンスが説明的や予定調和的でなく自然な感覚として伝わってくる不思議な魅力の小品で、ねたばれにならないよう詳しくは書きませんが「さすが○○○映画が得意な台湾なだけのことはあるな！」（といっても演出は日本の監督・岸本司なんですが）とワクワク？してしまう見せ場もあり。
主演は台湾の人気女優李佳頴と日台ハーフの朝井大地（＝林睦宸）で、二人ともカワイイ。共演の面々も印象深く、とりわけ加藤雅也と尚玄にちょっと泣かされました。なお、劇中でロロのお母さん役を演じた台湾のベテラン女優洪綺陽が本作の完成前にまだ50代で亡くなってしまったそうで、エンドクレジットで追悼されています。合掌。
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