プアン/友達と呼ばせて

オンライン試写にて。NYでバーを経営する青年ボス(という名前。親分のことではない)が末期ガンをわずらう旧友ウードから電話を受けて地元タイへ帰省し、ウードが最後に会っておきたい元カノたちを訪ねてまわる旅にドライバーとして同行する。2人はかつてNYで親しくしていたが、長らく疎遠になっており、実はウードにとって会いたい人リストの最後の人物はボスだった。。と書くとそこに同志電影のニュアンスを感じる人もいるかもしれませんが、あらかじめことわっておくとさにあらず。世界のウォン・カーウァイがプロデュースを買って出た、「バッド・ジーニアス」のバズ・プーンピリヤ監督(「バッド〜」公開時のクレジットはナタウット・プーンピリヤ)の最新作は、もっと別な方向性で思いがけない秘密が明らかになっていく、ウォン・カーウァイ的スタイリッシュさと「バッド・ジーニアス」的ドライさが高次元で融合した感のあるビターでノスタルジックな物語。タイでTVコマーシャルの仕事に数年ついたのちNYにわたってグラフィック・デザインを学んだプーンピリヤ監督自身の経験も反映されているそうです。

公式サイトはこちら