ポップ・アイ

日劇場にて観賞。職場と家庭での疎外感にくたびれ果てた中年男が衝動買いしたサーカスのゾウの背中に乗って遠い故郷へと向かう、ゆるくて珍妙なロードムービー。可笑しさも悲哀もノスタルジーも無常観も全部ゆるゆるとつながっていつしか不思議なやさしさをかもし出す魅力的作品でした。「バッド・ジーニアス」のしょぼいけど善良なお父さんが本作でもしょぼい系の主人公を好演。しかしその素顔はもともとタイのプログレッシブ・ロックのパイオニアというのだからつくづく人は見た目じゃありません。ところで、自分はPop Eyeというタイトルかと思い込んでいて、とはいえPop Eyeってなんだろう?というのがよくわからず、そしたらゾウの名前がポパイだったのでああポップアイってポパイ(Popeye)をもじったんだとわかったつもりになっていたら、タイトルの英語表記はPop Ayeでまたまたクエスチョンマークでした。もしかするとインタビューなどですでに解題されているのかもしれないけれど。
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