ホワイト・ホット アバクロンビー&フィッチの盛衰

Netflixにて。若くてグッドルッキングでセクシーな白人向けという今の感覚では炎上モノのコンセプトを打ち出したブランドが一時代を築きやがて凋落するまでのドキュメンタリー。この作品が話題になって(別になってない?)、そういえばそんなブームがあったっけ、自分もアバクロのTシャツかっこいいなあ買おうかなあでも高いなあと思ったり、銀座の一等地に店をかまえ入り口で上半身ハダカのモデルっぽいメンズが来店者を迎えていたのを初めて見たときはおったまげなあと思い出し、ほんの10数年前くらいのことなのに牧歌的ななつかしささえ覚えてしまいました。そもそもが白人ではないニッポンの顧客にとって当時は単純にクールだしイケイケだしということで人気があったけれど排他的とか差別的という受け止め方はされていなかった気がしますが、本国アメリカでは人種差別的イラストTシャツが売り出されたのをきっかけにデモや訴訟が相次ぎ、やがて上層部による性被害なども指摘されてブランドイメージが急低下、とわかりやすい経緯をたどっていたことを今回初めて知りました。それにしても流行の移り変わりや意識の変革のスピードとアップデートは早いもので昨今ニッポンでもシャブ漬け生娘やらなんやら大バッシングになってあたりまえだよと思ったのもすでにだいぶ前のことのように感じられます。。