死刑にいたる病

オンライン試写にて。連続殺人事件の死刑囚・大和がかつて彼がいとなむベーカリーの常連だった大学生の雅也に手紙を書き、面会に行った雅也に、立件された9つの殺人のうち1つは冤罪なので晴らしたいと頼む。殺人鬼とは知らず中高生時代に大和を慕っていた雅也は、大和のいうその1件だけは手口が他の事件と違いすぎることが気になり、関係者への聞き取り調査にのめりこんでいく。。中盤あたりからタイトルの意味がわかってきて、ぞわぞわが止まらなくなるサイコ・ミステリー。「彼女がその名を知らない鳥たち」でも白石和彌監督とタッグを組んだ大和役の阿部サダヲが圧巻で、驚きのラストもさりながらそれ以上に自分としては常にあやうい光を目にたたえていた大和があるシーンでふっと興味を失い目が死んだようになるところでぞっとなりました。スターオーラを完全にそぎおとしある種の汚れ役に違和感なくはまった岡田健史、岩田剛典、中山美穂も印象的。

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