ワイキキ・ブラザーズ

JAIHOにて。売れない男性バンド「ワイキキ・ブラザーズ」のドサ回り人生を深いペーソスの中に時おりユーモアもただよわせつつ描いた01年のイム・スルレ監督作品。かつてフィルメックスでこの映画を見たのが同じく01年、いやはや時の流れのなんと早いこと(トオイメ)。「シュリ」(99)でぶっとび目からうろこを山ほど落として間もないその当時、自分はまだ韓国映画の初心者も初心者で、今思えば冬ソナで韓流が一気に来る前から東京国際映画祭やフィルメックスで旬の話題作を見ることができていたんだなあと今さらながらありがたく思うものでありますが、その後韓国映画の沼に足を踏み入れて本作のキャストのとてつもなさに気づいた次第です。なにしろ新人時代のファン・ジョンミンやリュ・スンボム(でも久しぶりの本作を見たら2人とも今と同じ顔してる)、ご贔屓パク・ヘイル君に至ってはこれがデビュー作(でもやっぱり今と同じ顔してる)、そして名バイプレーヤーとしていろんな作品でおなじみのイ・オルやパク・ウォンサンやオ・グァンノク、と、なんとも贅沢な面々が参集していたのですから。で、また見たいなあと思っているうちにずいぶん月日がたち、ついに配信で再会。やっぱり大好きな映画でした。JAIHOさんありがとう。