私のプリンス・エドワード

こと原題「金都」。JAIHOにて。大阪アジアンで上映されたさいいろんな感想など耳にしてずっと見たかった映画なのに配信終了が近づいてのかけこみ鑑賞になりましたが、見られてよかった。さすが首部劇場電影計画の入選作だけあって、上々の洗練感と安定感。可愛いのにサチウスイ系が似合ってしまう鄧麗欣が今回もそういうキャラにもう冒頭からスッとはまってて、いかにもこれからよくない方向にものごとが進む感しかなくて、つまりうまいってことなんですねきっと。一方の、風のうわさによれば「いやなやつ」と聞いていた彼氏を演じる朱栢康がまたはまり役で、実際にはいやなやつというよりしょうもないやつという印象。それは、自分が朱栢康を最初に見たのが好感度の高いシェフ役の「世界で一番しあわせな食堂」だったせいかもしれませんが、彼もまた実にいい役者さんですね。そして、この映画で描かれる大陸の男との偽装結婚のモチーフは、こういうストーリーが今も成立するのかどうかわからないくらい急激に香港が変わってしまったことを思うと複雑な心境も。。