「鼓動を高鳴らせ」「バジラーオとマスターニー」

IMWJ2021にて。本日ちょうど2本続けて見られるタイミングではからずも2本とも主演のランヴィール・シン&プリヤンカー・チョープラー祭りになりました。いずれも2015年作品、というのはあとから知りまして前者のランヴィール・シンが25歳という設定もあとから納得(すいません)。実業家夫妻の結婚30周年を祝うクルーズ旅行に参加した一見仲の良い家族や関係者たちのホンネとタテマエの乖離があらわになっていく前者は、「家族の四季」のライトタッチなコメディ版という感じもありつつ家庭や結婚のしばりから自由になりたい子供世代の未来へのエールとして楽しめるウェルメイドな1本。それとはまったく趣を異にする後者は18世紀のインドを舞台に「パドマーワト」では不倶戴天の敵を演じているランヴィール・シンとディーピカー・パードゥコーンが異教徒でありながら運命的な愛で結ばれ、彼らと三角関係になるもう一角をプリヤンカー・チョープラーという眼福なうえにも眼福な布陣で見せる壮大なラブ史劇。どちらもほぼ満席の劇場で、久しぶりにがっつりとインド映画充いたしました。