劇場にて。名曲「カントリーロード」でAlmost heaven,West Virginiaと謳われるウェストバージニア州のパーカーズパークに住む農民の告発を発端に、大手企業デュポン社の工場廃棄物による地元住民への深刻な健康被害にかかわる訴訟を担った弁護士ロブ・ビロットの長く孤独な闘いを描く、米国版水俣病裁判映画ともいえるシリアスでタフな実話の映画化。問題が表面化するまではどこまでもばっくれて、表面化すると政府を懐柔しつつ和解金でことをおさめようとする大企業のえげつなさに本邦のあれやこれやも重なって見えて、ふつふつと怒りのわきあがる社会派作品。製作・主演を兼ねたマーク・ラファロのような映画人がニッポンにもいてほしい。
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