サウンド・オブ・メタル 〜聞こえるということ〜

prime videoにて。来たるアカデミー賞で作品賞や主演男優賞、助演男優賞、音響賞等6部門でノミネートされてる話題作と遅ればせながら知りましてこれから公開かと思ったらアマプラ直行(?)だったもようです。絶叫系ヴォーカルのガールフレンドとバンドを組みトレーラー暮らしをしながら各地のライブハウスでドラムをたたいてきて長年爆音にさらされた影響なのか突然ほとんど耳が聞こえなくなってしまった主人公をめぐる物語。邦題のサブタイトル「聞こえるということ」はつまり「聞こえないということ」と表裏一体で、騒音というか生活音があたりまえにある世界とそれがない静寂の世界の対比の描写が印象的。話の展開は微妙にできすぎな(すいません)気もしないではなかったけれどたとえば聴力でなく視力にしても別の難病にしても突然の不幸にしてもあたりまえだったことがあたりまえでなくなるショックとそこからどう人生をたてなおしていくかは万人に共通のテーマであり、まさかああなってこうなるのか?と思わせつつそうはならない映画の終わり方は良かった。