アウトポスト

オンライン試写にて。2009年、アフガニスタンのキーティング前哨基地で約50人の米軍兵が数百人のタリバン兵による総攻撃を受け、米軍にとってアフガン紛争における最大の悪夢となった「カムデシュの戦い」を映画化した事実にもとづくミリタリー・アクション映画。岩山に囲まれいつどこから伏兵があらわれてもおかしくない立地になぜ基地を作ったのかという諸葛孔明もびっくりな米軍の戦略と上意下達の指揮命令システムのもとで戦闘兵たちがどんな目に遭ったかを描くドラマ後半の臨場感はすさまじく、アメリカに限らず世界中で起こってきた(あるいは、いる)戦争の実態に肉薄する映像作品にまた1つガチな秀作が加わった感あり。主演の一人スコット・イーストウッドがちょっと前までは青二才感もあったのがどんどん父イーストウッドに似た貫禄がついてきてなんだか時間感覚が狂うような不思議な気分に。もう一人の主演といえるケイレブ・ランドリー・ジョーンズがこれまた従来のだめんず系イメージをいい感じに生かしつつ(?)意外なほどの運動能力も見せ演技派としてさらに倍くらいアップデートした感があり、特別出演というかメインキャストではないもののオーランド・ブルームも印象的でした。

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