1917 命をかけた伝令

本日初日の劇場にて。第一次大戦中、退却と見せかけてワナをめぐらせたドイツ軍を追撃しようとする英国軍の前線部隊に作戦中止の命令を伝えるため送り出された二人の伝令兵と前線部隊の運命を描くサム・メンデス監督作品。ワンカット撮影のミラクルな編集による五感全開の臨場感に圧倒される119分。例によって前知識なく観たもので、出番は少ないながらコリン・ファースマーク・ストロングベネディクト・カンバーバッチの登場にうわっとなって彼らの軍服姿のかっこよさにくらっとなって、だけどいやそういう映画じゃなくてという二律背反的な気分に。。。これはそうした地位の高い軍人たちの号令一下、突撃させられてボロ切れのように死体となって荒野や川辺で朽ちていった無数の兵士たちへの痛恨、懺悔、祈り、悼みの物語。そして、こうした傑作とタイマンを張ってアカデミー賞作品賞をとった「パラサイト」はあらためてすごかった。

公式サイトはこちら