ハッピー・オールド・イヤー

試写にて。先の大阪アジアン映画祭でグランプリを獲得したこともありずっっっと気になっていたナワポン・タムロンラタナリット監督の目下最新作。留学先のスウェーデンからタイに戻ったミニマル志向の主人公が実家の1階を自分の理想のオフィスに改装すべく各部屋にあふれかえるモノを一掃することを決意する。だが本当に必要なモノ以外は迷いなく捨てるはずが友人や元カレや家族とのしがらみが二転三転して心は千々に乱れ。。かの有名なこん●りの断捨離術がこの作品のきっかけになったのでは思うようなそれへの共感と逆にアンチテーゼがないまぜになって登場人物たちの関係性を一変させ再構築していく偶然と必然の攻防がなんともスリリングにして一抹のほろ苦さも残す期待以上の名作でした! そしてヒロインのティチュモン・ジョンジャルーンスックジンのすばらしいことといったら。

公式サイトはこちら(現時点でトップページのみです)。

で、ここから先はワタクシごとですが、たまたま自分自身がこの8月から9月にかけて事情により断捨離を敢行せざるを得ず今生で一番くらいにモノを捨てまくったのでこの映画のディテールとかぶるほどではないもののいろいろ身につまされるものあり。ただ、モノにまつわる思いやしがらみは別に捨てないというか捨てようがない範囲内でのアクションだったせいか鬼のように捨てたわりにはまだまだ部屋にはモノが多うございます。。