薬の神じゃない!

こと原題「我不是薬神」。18年の東京国際映画祭東京・中国映画週間で「ニセ薬じゃない!」のタイトルで上映された時に観ましたが、めでたく公開が決まり試写にて再見。かつてスイス製の白血病の薬が高すぎて貧しい患者は手が届かなかった中国でインド製のジェネリック薬を安価で密売した男の実話をモデルにした社会派娯楽作品。シリアスなテーマと人間ドラマを組み合わせ、最初はいかにもダメっぽい感じの主人公がやがて本気を出していくというお約束的な予定調和感もこみで、エンタメとしてきっちり見せる手腕は近年韓国映画が群を抜いていると思いますが中国映画もかなりのもの。映画は時にダイレクトな社会的メッセージを伝える大きな力を持つことを再確認させてくれます。