tHe dancing Homeless ダンシング・ホームレス

先日試写にて。プロのダンサーであり振付家であるアオキ裕キが主宰し、路上生活者つまりホームレス(またはその経験者)のメンバーで構成されるダンスグループ〝新人Hソケリッサ!〝。そういうグループが存在することを全く知らずに映画を観ましたが、まずソケリッサという語感がなんだか跳びはねてる感じでかっこいい、だけどなぜホームレスの人たちがダンスグループを?それで食べてるの?それともストレス解消とかそんな感じ?等いろんなクエスチョンマークも頭の中で跳びはねて、そのうち次第に引き込まれていきしまいには漠然と自分なりにその原始的パワーの一端が見えた気がした(思い込みかもしれないけれど)どこか哲学的なドキュメンタリー。例えば身体性という意味では確かに彼らは一般に家屋の中で暮らす者たちよりはるかに地べたと近いところで、雨や風や寒さや暑さの中で生きている、そのことが精神性、さらには芸術性にユニークな表現力をもたらし得るのかもと感じつつ、とはいえそれを個々に自然発生的に発揮することはおそらく困難と思われ彼らをつかず離れずまとめているアオキ氏の磁力が1つの小宇宙の中心のように思えました。

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