中国インディペンデント・ドキュメンタリー 上映会のお知らせ

告知です。専修大・土屋先生からお知らせをいただきました。恒例の「目撃!中国インディペンデント・ドキュメンタリー」第10回の上映会が下記のとおり開催されます。入場無料・予約不要。お時間と興味のある方はぜひお運びください。


中国の「エイズ村」の壮絶な生き方を描いた作品
陳為軍監督作品「たかってでも生きろ」

本作品は、陳為軍監督が河南省で発生したエイズ集団感染で被害者となった家族を訪ねて、いままさにエイズ感染に苦しんでいるありさまと、その後の生活について取材したドキュメンタリーです。この事件は、当該地域で九〇年代におこなわれた献 血運動において、農民が血液を売ることで現金収入を得ようとし、村の住民がこぞって売血に励んだところ、血液を採取する医療側の衛生観念の低さや、農民に対する蔑視などによって、不衛生な手法で採血が行われた結果、エイズの集団感染が発生したもの。当局は、この事実を隠匿し、公的報道も規制されたため、数人のインディペンデント・ドキュメンタリストが私的に現地を取材しました。陳為軍監督の本作もその一つで、2003年に発表され、アメリカやイギリスで上映され、驚きをもって迎えられました。日本では、本研究室が十年ほどまえに上映したことがありますが、ほとんど公開されていません。なお本研究会では、河北省のエイズ集団感染に関する胡傑監督『関愛の家』を本年2月24日に専修大学で上映したことがあります。本会は基本的に毎月 1回上映会を開催しており、今後も継続して行なってまいります。
ドキュメンタリー映画「たかってでも生きろ(好死不如頼活着)」上映
日時:2018年11月24日(土) 上映15:00~16:30
場所:専修大学 神田キャンパス 1号館301教室(東京都千代田神田神保町3‐8)
日本語字幕。<進行>専修大学 経済学部 教授 土屋昌明対象:一般、本学学生、教員
お申込み:事前申し込み不要、入場無料(定員200名)
主催:時代映像研究会 共催:視覚文化研究会(専修大学社会科学研究所グループ研究)
問い合わせ:土屋研究室 mail/tuwuchangming @yahoo.co.jp