ペンタゴン・ペーパーズ

こと原題「THE POST」。先日香港の劇場にて観賞。スピルバーグ監督会心の1本。男社会の中で新聞社をきりもりする女性発行人をメリル・ストリープ、記者魂の権化のごとき編集主幹をトム・ハンクスが演じ、なんとこれが二人の初共演だというから意外でした。
ニクソン政権下、国防総省からベトナム戦争に関する機密文書が流出し、スクープしたニューヨーク・タイムズ言論弾圧を受ける。続いてライバル紙のワシントン・ポストも新たな資料を入手するが、記事にすることはホワイトハウスとの全面対決を意味していた。。劇中「ニクソンはサノバビッチだ」と関係者が激高するシーンがあって、気に入らない新聞の記者を締め出したり発行を差し止めようとする政府とかなんかもー全然他人事じゃない感がひしひしと。
余談ながら個人的に新聞社や出版社を舞台にした映画がただそれだけですごく好きだったりするんですが本作ではまだ携帯もパソコンも使ってない時代の話にて現場の記者から原稿を預かり走りに走って会社に届けるメッセンジャーボーイとかタイプで打った記事に校閲が手を入れ一字一字活字が組まれて輪転機が回り配送トラックが社を出て街にまかれるまで臨場感あふれる映像で新聞の製作工程を見せてくれるのもグッときました。記事が紙面になるまでなんというかうっとりするほど手間ひまがかかってたんですよね。まあ今もでしょうけど。
ニッポンでは3月30日公開。必見です!公式サイトはこちら。ちなみに2月24日公開の「ザ・シークレットマン」でもワシントン・ポストが出てきます。合わせて観賞すると国家権力の闇が実感倍増しかと。