セデック・バレ

試写にて観賞。
155分にまとめた国際版は見てたんですが、本日見たのは276分のフルバージョン(2部作。途中休憩あり)。日本が台湾を統治していた時期の先住民による武装蜂起として知られる霧社事件にもとづく物語は、日本人的には胸の痛む部分も多々ありつつ、まず抗日ありきの抗日映画とは一線を画す、むしろ不幸な歴史に学んで分かり合おうとする誠実さがひしひしと伝わってくる力作。映像の美しさも戦闘場面の迫力も含めて、もうちょっと短くても、というかもうちょっと短いほうがいいんじゃね?…と思う映画が時々ある中(その逆は滅多にない)、この作品はフルバージョンのほうが断然良い、との評判どおり価値ある276分でした。
今年GW、渋谷ユーロスペース吉祥寺バウスシアターほか全国順次ロードショー予定。