記者たち 衝撃と畏怖の真実

劇場にて。事実より筋書きありきでマスコミと大衆の愛国心をあおりたてイラク戦争を起こしたあげく多大な犠牲を出したブッシュ政権下のアメリカで唯一真実に肉薄したナイト・リッダー社ワシントン支局の記者たちの意地と憤懣と誇りを描く告発映画。ドラマチックな展開など不要と言わんばかりにガンガンたたみかけてくるスピーディでありながら個々のキャラクターの輪郭とコトの次第の要点はきっちりおさえ笑いどころもちりばめた作りは見応え十分。安全なところから戦争ゲームを仕掛け兵を死なせた当事者たちは今も悠々自適の余生を送っているのだろうけれどあんたらの顔とあんたらがやらかしたことは絶対忘れないというメッセージとそれがまったくもって人ごとでない現実になんとも苦々しい思いでありました。

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