ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー

先日試写にて鑑賞。代表作の「ライ麦畑でつかまえて」ほか数編をだいぶ前に読んではいるもののその生涯について長い隠遁生活を送ったというよく知られていることくらいしか知らず熱心な読者とはいいがたい自分にとって、いま改めて読んだらおそらく眼前に全く違う世界が広がるにちがいなく、もう一度読まねばと決意させられる、純粋で傷つきやすく永遠の少年のような孤高の作家の半世紀。美しく繊細なニコラス・ホルトも好演でしたが、助演のケヴィン・スペイシーが今やMe Too問題で業界追放状態になってしまったのがやむを得ないとはいえ惜しいなと思ってしまう切ない味わいでした。

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