アムール、愛の法廷

試写にて鑑賞。シビアな判決で知られるカタブツの裁判長が、ある裁判の席でかつて恋をした女性が陪審員の一人であることに気付いて心にさざなみが立つ。タイトルからはどういう映画なのか予測がつきませんでしたが確かに法廷劇と恋愛劇が同時進行する「裁判長の恋」といったおもむきのユニークで滋味ゆたかな人間ドラマ。ファブリス・ルキーニー演じる主人公の、仕事上のとってつけたような笑顔と愛する女性と話すときの心からの笑顔との落差の絶妙さ。そうした可笑しみと多民族国家格差社会のテーマの重さが違和感なく結びあってじわじわとあとをひいております。
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