安陽の赤ちゃん

こと原題「安陽嬰児」。中国インディペンデント映画祭にて鑑賞。実のところ王超監督特集の4本はいずれもこれまで未見でして、残すところあと1本つまりこれが3本目なんですが、すすけたような建物と車と人々がひしめく安陽の街を舞台に独身男と捨て子の赤ん坊と娼婦とヤクザの親分それぞれの人間模様と生活臭が濃密に迫ってくるこのデビュー作にダントツで心惹かれました。エンディングには虚を突かれたもののあとから多分こういうことなんだなと(あくまで個人的解釈ですが)ほぼ確信するに至ってぐっとくるものが。4本目の作品も楽しみです。