一個人的武林

先日、台北の劇場にて鑑賞。ホテルにチェックインした直後に友人情報で某映画館であと30分くらいで始まると知りバタバタとタクシーつかまえてどうにかセーフだったんですが、間に合ってほんと良かった(そのタイミングでしか見る時間的余裕がなかったので)。一般ウケする作品かどうかは分からないし、というかむしろ作りたいように作らせてもらいましたがそれが何か?的な自信が前面に打ち出された、ヒューマニズムとかドラマ性を背景に追いやる勢いで徹底して勝ったもん勝ちの殺伐とした現代武侠モノ。アクション的にもキャラ的にも全編甄子丹と王宝強のガチンコ勝負なのがすばらしく、王宝強は過去最高最強のキャラでありデビュー以来演技派としてならしてきたかわりに少林寺出身ならではのアクションをいかんなく発揮するチャンスがなかなかなかった(と思う)のでここぞとばかりの爆発的な暴れっぷり。しびれるくらい堪能させてもらいました。どにーさんも大いに手ごたえを感じたのではないかと僭越ながら想像するものであります。他に登場するアクション俳優をはじめゲストあるいはカメオ出演の映画人たちの顔ぶれもたまらんものがあってテンションあがりまくり。まあひとことで言えば誰がなんと言おうと自分はこの映画が大好きだってことです。

ちなみにその翌日が金馬奨でアクション監督賞はこの映画のどにーさんと董瑋、元彬、嚴華かもと思ったのですが、受賞したのは「救火英雄(ファイアー・レスキュー)」のジャック黄偉亮で、ジャックさんのこともかなり前からなにげにファンなので「おお!ついに単独で受賞者に!」とそれはそれでとても嬉しかったりしたのでした。